シンプルで心地よい暮らしに憧れて、「北欧インテリア」や「北欧式収納」に関心を持つ人は多いのではないでしょうか。無駄がなく、どこか温もりがあって、おしゃれ。SNSや雑誌で見る北欧式の部屋は、まさに理想的な空間に見えますよね。
ただ、「北欧式整理収納法」を暮らしに取り入れる際には、メリットだけでなくデメリットも知っておくことが大切です。そこで今回は、北欧式整理収納の魅力と注意点を整理してご紹介します。
北欧式整理収納法とは?
北欧式の整理収納は、単なる「モノを減らす収納術」ではなく、暮らしを楽しむための仕組み作りがベースになっています。
長く厳しい冬を家の中で過ごす北欧の人々は、家そのものを快適にし、少ない物でも豊かに暮らす知恵を磨いてきました。その考え方が整理収納にも反映されています。
特徴を一言でまとめると、
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「持ちすぎない」
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「見せても美しい」
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「使いやすく配置する」
この3つの軸を大事にするスタイルです。
北欧式整理収納法のメリット
1. モノが少なくすっきり暮らせる
必要なものを厳選するため、部屋全体がすっきり整います。「片付けてもすぐ散らかる」という悩みも、モノが少なければ根本的に解決。
2. デザイン性の高さ
北欧家具や収納アイテムは、機能性だけでなくデザイン性も抜群。見せる収納でも絵になるので、生活感が出にくいのが魅力です。
3. 家事がラクになる
使用頻度や動線を考えた配置を重視するため、「探す」「戻す」がスムーズに。時間と労力を節約できます。
4. 心地よさが増す
「お気に入りの物を大切に長く使う」という考え方は、心理的な満足感につながります。部屋が整うことでストレスも減り、居心地の良さがアップします。
5. 環境にも優しい
大量消費ではなく、必要なものを選び長く使う姿勢はエコ。サステナブルな暮らしを実現できます。
北欧式整理収納法のデメリット
もちろん、いいことばかりではありません。日本の暮らしにそのまま取り入れると、デメリットも感じることがあります。
1. 初期コストが高い
北欧ブランドの家具や収納グッズは高価なものが多く、すべてをそろえようとすると出費がかさみます。「おしゃれ=お金がかかる」となりがち。
2. モノを減らすのが難しい
思い出の品やいただきものを大切にする文化の中では、「厳選する」というプロセスに苦戦する人が多いです。減らす決断ができず、中途半端になることも。
3. 日本の住宅事情に合わない場合も
北欧の住まいは広さや天井高を活かした設計が多いですが、日本の住宅はコンパクト。収納方法をそのまま真似ると使い勝手が悪いケースがあります。
4. 手入れや維持に手間がかかる
「お気に入りを長く大切に」という考え方は素敵ですが、裏を返せばこまめなメンテナンスが必要。忙しい人には負担になる場合もあります。
5. シンプルすぎて味気なく感じることも
色や装飾を抑えすぎると、生活感がなくなりすぎて落ち着かない…と感じる人も。個人の好みによっては合わない可能性もあります。
北欧式を取り入れるときの工夫
「メリットは活かしたいけど、デメリットは避けたい!」という方のために、取り入れ方の工夫をいくつかご紹介します。
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すべてを北欧ブランドにせず、無印良品やニトリなど身近なお店と組み合わせる
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思い出の品は「飾る収納」でインテリアの一部に
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狭い部屋では「壁面収納」や「縦の空間」を活用して北欧的なゆとりを演出
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こまめな掃除が大変なら、まずはリビングや寝室など一部の空間から始める
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白やグレーをベースに、クッションや布小物で色を差して温かみを加える
まとめ
北欧式整理収納法には、
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モノが減ってすっきりする
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デザイン性が高く生活感が出にくい
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心地よさや家事の効率が上がる
といった大きなメリットがあります。
一方で、
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初期費用がかかる
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モノを減らすハードルが高い
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日本の住宅事情に合わない場合もある
といったデメリットもあるのが事実です。
大切なのは「完璧に真似しよう」とするのではなく、自分の暮らしに合う部分を取り入れること。無理せずアレンジすることで、北欧の心地よさを日本の住まいでも楽しめるはずです。
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