「えっ、うち高層階なのに…なんでカメムシがいるの!?」
マンション暮らしをしていると、こんな驚きの瞬間に出会った方も多いのではないでしょうか。
カメムシといえば、田舎や低層住宅の庭先で見かけるイメージがありますよね。ところが実際には、タワーマンションや高層階のベランダにまで平気で現れるんです。しかも、退治しても退治しても「また来た…!」というイタチごっこになりがち。
今回は、なぜ高層階にまでカメムシが来るのか、そしてどうすれば繰り返しの侵入を防げるのかを掘り下げてみたいと思います。
高層階なのにカメムシが来る理由
1. 飛行能力が高い
カメムシは小さい体ながら意外に飛行力があり、10階や20階といった高さまで平気で上がってきます。風に乗って流されるケースも多く、周囲に緑や街路樹があると、そこからマンションの上層階へと運ばれてしまうのです。
2. 光に引き寄せられる
夜になると、室内の明かりやベランダの照明に引き寄せられて飛んできます。特にLEDライトはカメムシの好む波長を含んでいるため、想像以上に虫を呼び込みやすいのです。
3. 繁殖・越冬のための移動
秋口になると、カメムシは越冬場所を探して大移動を始めます。その際、ベランダのすき間や窓の枠、洗濯物の裏などを潜り込むポイントにしてしまいます。
困るのは「退治してもまた来る」こと
カメムシは1匹見つけると、しばらくしてまた別の個体がやってくることが多いです。退治しても根本的な原因を防がない限り、繰り返し侵入してきます。
さらに厄介なのが「におい」。カメムシを潰したり刺激すると強烈な悪臭を放ち、ベランダや洗濯物にしみついてしまうことも…。退治自体も慎重さが必要になります。
カメムシ対策【物理編】
網戸やすき間の徹底防御
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網戸がわずかに開いていると、そこから簡単に侵入します。隙間テープやパッキンを使って、窓と網戸の境目を塞ぎましょう。
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換気口には防虫ネットを取り付けるのも効果的です。
洗濯物の取り込みに注意
洗濯物にくっついて部屋に入ってくるケースは非常に多いです。
取り込む際には軽くはたいてチェックする習慣をつけましょう。
ベランダの整理整頓
鉢植えや物置など、カメムシが潜みやすいものは極力減らすか位置を工夫します。陰になる場所があると、格好の隠れ家になってしまいます。
カメムシ対策【化学編】
市販の忌避剤スプレー
カメムシ専用の忌避剤をベランダの手すりや窓枠に吹き付けておくと、近寄りにくくなります。特に「ハッカ油」や「ミント系成分」が入ったものは効果的。
自作のハッカスプレー
水+ハッカ油+少量のエタノールで作る簡易スプレーもおすすめです。人に優しい成分なので安心して使えます。
捕獲ボトルを用意
どうしても侵入してしまった場合は、殺虫剤を使わずペットボトルで捕獲するのが便利です。底に少し洗剤水を入れておけば、においを出さずに処理できます。
再発防止の工夫
夜の明かりを工夫
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ベランダのライトをなるべく使わない
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室内照明が外に漏れにくいカーテンを使う
これだけでもかなり寄り付きにくくなります。
季節ごとの意識
秋の越冬シーズンは特に注意が必要です。網戸や窓の点検を徹底しておきましょう。
管理組合や隣人と連携
マンション全体で発生が多い場合は、管理組合に相談して共用部の対策を検討するのも一案です。
まとめ
高層階だからといって「虫とは無縁」とは限りません。カメムシは飛行力が高く、光や越冬場所を求めてベランダにやってきます。
退治するだけでは根本的な解決にならず、繰り返しやってくることも多いので、
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物理的に侵入を防ぐ
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忌避剤やハッカで寄せ付けない
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洗濯物やベランダの環境を整える
この3つを組み合わせて取り組むのが効果的です。
カメムシのいないベランダで、快適に洗濯物を干したり、景色を楽しんだりできる生活を取り戻したいですね。
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